ハナヒョウタンボク(スイカズラ科)

写真上、ハナヒョウタンボク全景。下、訪花したトラマルハナバチ。     ('06年6月14日撮影)

 この日、少人数での観察会を開きました。扇平の湿地を守る活動を始めるまで、知らなかった花
を見て、参加者一同感激しました。 花の形も面白く、純白の中に黄色いめしべ?が見え、素晴らし
い花です!またたくさんの蝶や虫が集まってくる様子も、飽きずに長い時間観察させて頂きました。
ハチがいる所も何とか撮れました。来年は望遠カメラやビデオ撮影をしようかと今から楽しみ。



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ハナヒョウタンボクを伐らないで
                                       天瀬夕梨絵
この世の楽園のような静かで
美しい里山・・・そこが氷河期の
遺存種・ハナヒョウタンボクの
自生地なのでした

 この木は貴重な木だから伐らないで
土地の大工さんから言われ
敷地内のハナヒョウタンボクを
守っている別荘族もいます

白い花が咲きました
枝垂れた枝という枝に
小さな花がびっしり咲いています
白い小さな花は
   氷河期の春の優しい香りがします

いい香りだろう
 ボクもその花が
 大好きなんだよ

 マンモスの大きな影が
   霧に消えていくところでした

自生しているハナヒョウタンボクは、神々しいほどきれいです。

 氷河時代の生き残りといわれており、高冷地の湿原の周りなど他の植物にとって生育しにくい環境に生育している。日本では長野/岩手の2県のみに確認されている稀少植物で、うち長野県下では軽井沢や菅平など、極めて自生地が少ない。
 近年生育地である湿原の開発や道路建設などで個体数が減少しており、長野県では絶滅危惧U類、国(環境省)では絶滅危惧TB類と絶滅の危険度が高い種に指定されている。

 木の高さは2〜4mでそれほど大きくはならない。幹の樹皮は縦に裂けてめくれたようになる。葉は卵形の長い楕円形。
 花期は6月頃で梅雨時のごく短い期間である。
 種子は赤い液果で、鳥などによって散布される。
 

ヒョウタンボクの仲間はどれもよく似た白い花をつけます
この3種は軽井沢でみられます
ハナヒョウタンボク
撮影:'06.6.14.(山内さん撮影)

オニヒョウタンボクと比べて花が大きい
オニヒョウタンボク
撮影:'06.5.18.

軽井沢町内に多くあり、ハナヒョウタンボクと間違われやすい
ハヤザキヒョウタンボク
撮影:'06.4.23.

花期が早い