2007年9月5日から6日にかけて、大型台風9号が関東地方を横断しました。
軽井沢一帯もその影響は大きく、停電、浸水など、
多くの被害がでました。

滅多にない強風と、降水量の多さが原因だったのはもちろんですが、
被害が大きかったのには、軽井沢の地形特有の理由があったようです。

1.倒木による被害
 台風一過、町内を歩くと、カラマツやシラカバなど、普通なら倒れないだろうと思うような大きな木が、ばたばたと倒れていました。
この木が、道路、家や電線を直撃、停電は長いところでは5日間も続きました。

 写真はカラマツ。こんなに大きな木なのに、根は浅くしか張っていません。
なぜ??理由は地下水位の高さにあります。
軽井沢一帯は元々湿地だったところが多く、地下水位が高いのです。根を下まで伸ばさなくても、水を吸収できるので、こんなに根が浅いのです。
 この写真のカラマツは扇平の別荘予定地の中ではありませんが、同じようなことが起きてもおかしくはないと考えられます。
 また、土壌が浅間山の噴火による火山灰土壌であることも、根の張りが浅い理由の一つといわれています。

2.増水による被害
 ここは水路?いえいえ、本来はアスファルトの張られた道路です。
 川の堤防が決壊したわけでもないのに、道は水びたし・・・・
ここでも軽井沢の水位の高さがうかがえます。
 特にこの写真を撮った扇平地区は地盤が低く、湿地環境だっただけに、排水溝の水があふれ、下の写真のようになっていました。

軽井沢町一帯における台風9号の影響
  すぐ分かる編

台風9号の影響がより詳しく分かる編(PDFファイル)へ→